骨粗鬆症について
骨粗鬆症とはどんな病気?
骨粗鬆症とは、骨の量が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。
骨は丈夫さを保つために、古くてもろくなった部分を壊して、新しくて強い骨に常に作りかえています。
若い頃はこのバランスがとれていますが、年をとったり、女性の場合は閉経を迎えて女性ホルモンの量が減ると、バランスが崩れ、骨がもろくなってしまうのです。
特に、年をとってから骨折した経験があったり、家族に骨粗鬆症の人がいる場合は注意が必要です。
骨の検査は
[1] 骨量測定
骨量測定にはさまざまな検査方法があります。
背骨、太ももの付け根、腕の骨の量をエックス線で測定する「DXA(デキサ)法」や、手指の骨の量をエックス線で測定する「MD(エムディ)法」、足のかかとの骨を測定する「超音波法」などが代表的な検査方法です。
[2]エックス船撮影
背骨の骨折の有無を判定します。
[3]血液・尿検査
骨から血液や尿に放出される物質を計測して、骨の新陳代謝の状態を調べる検査のことを「骨代謝マーカー検査」といいます。
この検査を行うことで、それぞれの患者さんに最適な治療薬を選んだり、治療薬の効果を判定できます。
リウマチについて
関節リウマチとはどんな病気?
何らかの原因で免疫の異常が起きて、自分のからだの一部、特に関節を異物とみなして攻撃してしまう病気です。
症状は主に四肢、体幹の関節に現れます。
関節に炎症がおきて滑膜が厚くなり、痛んだり腫れたりします。
関節での炎症が続くと、骨や軟骨が壊されます。
そのまま放置しておくと関節全体が固まったり、変形してしまうことがあります。
関節リウマチの初期の症状
- 1) 痛みや腫れが左右の関節に対照的にでることが特徴です。
- 2) 朝起きたときに関節が動かしにくい「朝のこわばり」もみられます。
- 3) 関節ばかりでなく、炎症が長く続くと、だるい、微熱が続く、疲労感が続くといったからだ全体の症状もみられます。
関節リウマチの診断と治療
診断には、一般的な血液検査はもちろんリウマチ因子検査で、より精度の高い抗CCP抗体やリウマチの関節炎の程度を診るMMP-3検査を行います。
また手のレントゲン検査や臨床所見も含め、総合的に診断を行います。
治療は、薬物療法が中心となりますが、状態によっては新しく開発された生物学的製剤を使用する場合もあります。